バタフライピーはなぜ色が変わる?レモンで青から紫になる理由と楽しみ方

バタフライピーティー

鮮やかなブルーが印象的なバタフライピーのハーブティー。そのままでも美しい青色ですが、レモンやライムの果汁を加えると、青から紫へと色が変化します。

「どうしてレモンを入れるだけで色が変わるの?」「レモン以外でも色は変わる?」「緑色になることもある?」と不思議に思ったことはありませんか?

結論からいうと、バタフライピーの色が変わる理由は「pH(酸性・アルカリ性)」にあります。

バタフライピーの花には「アントシアニン」という天然色素が含まれており、その中でも「テルナチン」と呼ばれる色素が鮮やかな青色をつくっています。

この色素は、周囲のpHが変化すると発色も変化するというユニークな性質を持っています。

つまりバタフライピーは、ハーブティーとして楽しめるだけでなく、目の前で色の変化を観察できる天然のpHインジケーターのような存在でもあるのです。

この記事では、バタフライピーが青い理由から、レモンで紫色になる仕組み、色が変わる食材、家庭で簡単にできるサイエンスドリンクやゼリーまで、わかりやすく解説します。

バタフライピーの色が変わる理由を30秒で解説

最初に、バタフライピーの色が変わる仕組みを簡単にまとめましょう。

状態 色の目安 代表的なもの
酸性 紫〜赤紫・ピンク系 レモン、ライム、ゆず、梅など
中性付近 青〜藍色 通常のバタフライピーティー
アルカリ性側 青緑〜緑系 弱アルカリ性の環境

バタフライピーに含まれるアントシアニン系色素「テルナチン」は、周囲のpHによって分子の状態が変化します。

レモン果汁を加えると飲み物が酸性側へ傾き、青色だったテルナチンの発色が紫〜赤紫方向へと変化します。

「レモンの黄色と青色が混ざって紫になる」のではありません。

pHが変化することで、バタフライピーに含まれる天然色素そのものの発色が変化しているのです。

そもそもバタフライピーとは?

バタフライピーは、マメ科チョウマメ属の植物です。

学名はClitoria ternatea L.。日本では「チョウマメ」、タイでは「アンチャン」と呼ばれています。

名前の「バタフライピー」は、蝶が羽を広げたように見える花の姿に由来します。

特に印象的なのが、鮮やかな青色の花です。

この花を乾燥させてお湯で抽出すると、透明感のあるブルーから深い藍色のハーブティーになります。

タイをはじめとする東南アジアでは、飲み物だけでなく、料理やお菓子の色付けにも利用されてきました。

バタフライピーの花だけを使用したシングルハーブティーであればカフェインを含まないため、コーヒーや紅茶とはまた違ったティータイムを楽しめます。

バタフライピーはなぜ青い?美しい色の正体は「テルナチン」

バタフライピーの最大の特徴ともいえる深い青色。

この色をつくっている重要な成分が、植物由来の天然色素「アントシアニン」です。

アントシアニンとは?

アントシアニンはポリフェノールの一種で、水に溶ける天然色素です。

ブルーベリー、紫キャベツ、ナス、紫イモなど、青・紫・赤系の色を持つさまざまな植物に含まれています。

ただし、同じアントシアニンでも植物によって種類や構造が異なるため、色や安定性にも違いがあります。

バタフライピーに特徴的な「テルナチン」

バタフライピーの花には、アントシアニンの中でも「テルナチン(ternatin)」と呼ばれる色素群が含まれています。

テルナチンは、バタフライピー特有の鮮やかな青色に深く関係する成分です。

一般的な非アシル化アントシアニンと比較すると比較的安定性が高く、天然由来の食品色素としても研究されています。

ただし、光や温度、pH、保存時間などによって色は変化します。

バタフライピーにレモンを入れると青から紫になるのはなぜ?

バタフライピーのもっとも有名な楽しみ方のひとつが、レモンを加えたときの色の変化です。

濃いブルーのバタフライピーティーへレモン果汁を少しずつ加えると、青から青紫、そして紫へと変化します。

理由はレモンによってpHが下がるから

レモンにはクエン酸をはじめとする酸が含まれています。

レモン果汁を加えることで、バタフライピーティーのpHは酸性側へ変化します。

すると、テルナチンを含むアントシアニンの分子構造や存在する状態のバランスが変わり、光の吸収の仕方も変化します。

その結果、人間の目には青ではなく、紫や赤紫として見えるようになります。

レモンを増やすと色も変わる?

レモン果汁の量によっても見える色は変わります。

少量なら青紫〜紫程度、さらに酸性度が高くなると、赤紫やピンクに近い色になることもあります。

透明なグラスを使って、レモン果汁を一気に入れず数滴ずつ加えていくと、色が少しずつ変化する様子を観察できます。

バタフライピーは酸性・中性・アルカリ性で何色になる?

バタフライピーはpHによって幅広く色が変わります。

pHの状態 見えやすい色
強い酸性側 赤紫〜ピンク系
弱い酸性側 紫系
中性付近 青〜藍色
弱いアルカリ性側 青緑〜緑系

ただし、「pHがこの数値なら必ずこの色になる」というわけではありません。

バタフライピーの濃度や水質、温度、時間などによっても発色は異なります。

家庭で楽しむ場合は、酸性=紫〜赤紫、中性付近=青、アルカリ性側=青緑〜緑と覚えておくとわかりやすいでしょう。

レモン以外でも変わる?バタフライピーの色の変化を楽しめる組み合わせ

バタフライピーの色を変えられるのはレモンだけではありません。

ポイントは、組み合わせる食材や飲み物が酸性かどうかです。

組み合わせ 期待できる変化 特徴
レモン 青→紫〜赤紫 変化がわかりやすい定番
ライム 青→紫 爽やかな香り
ゆず・すだち 青→紫系 和柑橘の香り
シークワーサー 青→紫系 爽やかな酸味
グレープフルーツ 青→紫系 ほろ苦さも楽しめる
オレンジジュース 境目が紫系 2層ドリンクにもおすすめ
梅・梅果汁 青→紫〜赤紫 酸味が強く変化がわかりやすい

オレンジジュースは「色+2層」を楽しめる

オレンジジュースの場合は、色の変化だけでなく、比重の違いを利用して2層ドリンクを作ることもできます。

先にオレンジジュースをグラスへ入れて氷をたっぷり加え、氷へ当てるように冷やしたバタフライピーティーをゆっくり注ぎます。

うまくいくと、下がオレンジ、上がブルー、その境目に紫がかった色が現れる、美しいグラデーションドリンクになります。

梅でも色が変わる

梅にも有機酸が含まれているため、バタフライピーへ加えると酸性側へ傾き、紫〜赤紫系へ色が変化します。

レモンとは少し違った和風のアレンジとして楽しむのもおすすめです。

バタフライピーの色変化を楽しむサイエンスドリンク

家庭でも簡単に「色が変わるバタフライピードリンク」を作ることができます。

青から紫に変わるバタフライピーレモネード

用意するもの

  • バタフライピー
  • 熱湯200〜250ml
  • レモン果汁
  • 氷
  • お好みではちみつやシロップ

1. バタフライピーへ熱湯を注ぎ、しっかり青色が出るまで抽出します。

2. 粗熱を取り、氷を入れた透明なグラスへ注ぎます。

3. レモン果汁を数滴ずつ加えます。

4. 青→青紫→紫と変わっていく様子を観察します。

5. お好みではちみつやシロップを加えて味を調整します。

最初からレモンを全部入れてしまうよりも、少しずつ加えた方が色の変化を楽しめます。

色が変わる!バタフライピーのサイエンスゼリー

バタフライピーはドリンクだけでなく、近年注目されている「サイエンススイーツ」にもおすすめです。

特に簡単なのが、青いバタフライピーゼリーです。

用意するもの

  • 濃いめに抽出したバタフライピーティー 250ml
  • ゼラチンまたは寒天
  • 砂糖
  • レモン果汁

1. バタフライピーティーを濃いめに抽出します。

2. 砂糖とゼラチンまたは寒天を加え、使用する商品の説明に沿って溶かします。

3. 容器へ入れて冷やし、青いゼリーを作ります。

4. 食べる直前にレモン果汁を少量かけます。

レモンが触れた部分から紫へと変化し、ひとつのゼリーの中に青と紫のグラデーションを作ることができます。

「どうしてここだけ色が変わったの?」と考えながら楽しめば、親子で科学に興味を持つきっかけにもなります。

※飲食に使用する場合は、必ず食品として販売されている材料を使用してください。

バタフライピーの色がうまく変わらないときの原因

バタフライピーティーが濃すぎる

濃く抽出したバタフライピーは青色が非常に強いため、レモンを少量加えただけでは色の変化がわかりにくい場合があります。

レモンを少しずつ追加するか、バタフライピーティーを少し薄めて確認してみましょう。

レモン果汁が少ない

色を大きく変化させるには、飲み物全体のpHがある程度変化する必要があります。

大きなグラスに対してレモンを1〜2滴加えただけでは、見た目の変化が小さいことがあります。

水質によって最初の色が違う

水に含まれるミネラルやもともとのpHによって、抽出直後のバタフライピーの色が多少異なる場合があります。

ほかの飲み物自体にも色がある

オレンジジュースやグレープフルーツジュースなどは、飲み物そのものにも色があります。

バタフライピーの色変化と果汁本来の色が重なるため、レモンを加えた場合とは違った色に見えることがあります。

長時間の加熱や保存

アントシアニン系色素は、温度や光、保存時間の影響を受けます。

鮮やかな色を楽しみたい場合は、必要な量をその都度抽出して、なるべく早く楽しむのがおすすめです。

バタフライピーは「色の美しさ」も楽しめるハーブ

アントシアニンは抗酸化性などについて研究が行われているポリフェノールの一種です。

一方で、食品に含まれる成分の研究結果と、「バタフライピーティーを飲めば特定の症状や病気が改善する」ということは同じではありません。

バタフライピーは、まず天然の美しい色、やさしい味わい、そしてpHによって変化するユニークな性質を楽しめるハーブティーとして取り入れるのがおすすめです。

バタフライピーの色についてよくある質問

Q. バタフライピーはなぜ青いのですか?

A. 花に含まれるアントシアニン系色素、特に「テルナチン」が深い青色に関係しています。水で抽出すると、この天然色素によって鮮やかなブルーになります。

Q. バタフライピーにレモンを入れるとなぜ紫色になるのですか?

A. レモンに含まれる酸によって飲み物のpHが下がり、テルナチンなどのアントシアニンの状態が変化するためです。その結果、青から紫系へ発色が変わります。

Q. レモンをたくさん入れると何色になりますか?

A. 酸性度が高くなるにつれて、青→紫→赤紫・ピンク系へ変化することがあります。ただし、バタフライピーの濃度や水質などによって色は異なります。

Q. ライムでも色は変わりますか?

A. はい。ライムも酸性のため、レモンと同じように青から紫系への色変化を楽しめます。

Q. バタフライピーを緑色にすることもできますか?

A. アルカリ性側へpHが変化すると、青緑〜緑系になることがあります。ただし、飲食目的の場合は食品として適切な材料だけを使用してください。

Q. バタフライピーはリトマス試験紙のように使えますか?

A. pHによって色が変化するため、酸性・アルカリ性の違いを見る簡単な観察には利用できます。ただし、正確なpHを測定できるものではありません。

Q. バタフライピーの青色は着色料ですか?

A. バタフライピー100%のハーブティーであれば、青色は花そのものに含まれる天然色素によるものです。

まとめ|バタフライピーの色変化は「pH」が生み出す自然のサイエンス

バタフライピーのハーブティーが青から紫へ変化する理由は、花に含まれるアントシアニン系色素「テルナチン」とpHの関係にあります。

通常のバタフライピーティーは美しい青色ですが、レモンやライムなど酸性のものを加えると紫系へ。

条件によっては、アルカリ性側で青緑〜緑系の色を観察できることもあります。

しかも、特別な実験器具は必要ありません。

透明なグラスとバタフライピー、そしてレモンがあれば、目の前で起こる色の変化を楽しめます。

「なぜ色が変わるんだろう?」という科学の面白さまで一緒に楽しめることが、バタフライピーならではの魅力です。

いつものティータイムはもちろん、おうちカフェ、ホームパーティー、親子で楽しむサイエンススイーツなど、自分だけの楽しみ方を探してみてください。


本物のバタフライピーの色を、自宅で楽しんでみませんか?

アバイブーベでは、タイで育てられたバタフライピーの花を使ったシングルハーブティーを取り扱っています。

鮮やかな藍色をそのまま楽しむのはもちろん、レモンやライムを加えて色の変化を楽しむのもおすすめです。

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